アカモクは日本列島広くに分布する

アカモクは褐藻網ヒバマ目ホンダワラ科に属します。
北海道の東部を除く日本列島に広く分布し、
香港や朝鮮半島にも見られる海藻です。
あまり波あたりの強くない場所で発芽し、
森のような大きな藻場をつくります。
海藻としては珍しい雄雌異株で春から初夏に成熟し、
1年であっという間に成熟して流れ藻となり、流出します。
成長の速度は海水の温度や日当たりなどで異なります。
そのため、各地域によって収穫時期が異なります。
栄養素としても、おいしさとしても、いつの時期に収穫するかが大きなポイントになります。
アカモクは成長すると5m~10mにもなり、アカモクの森を形成します。
アカモクの森は直射日光を遮り、海水の流れを緩やかにします。
地上の森が動植物の住処となるように、
アカモクは海の生き物住処や産卵場所になります。
また、アカモクがある場所は環境が保たれ、
赤潮の発生を抑えることから、全国でアカモクの藻場づくりが行われるようになってきています。